まわりはコロナ感染者だらけ

あれだけ元気ハツラツとしていた我が社のベトナム人所長が、ついにコロナに感染した

 

所長だけではない。同じフロアで働く20名近くのベトナム人社員たちのうち、6名が次々と陽性になった

 

以前なら職場でコロナ陽性者が出ようものなら大騒ぎになっていたが、今のベトナムはwithコロナまっしぐら。陽性者が出ても当局は取り締まらない。それどころか、ついこないだベトナムの首相は新型コロナを単なる“風土病”とみなすという方針を示した。感染者数も公表しないようにするとのこと

 

そんな空気感のせいか、ここハノイでは陽性になっても当局に報告しない人が後を絶たない。多少体調が悪くても、高熱が出ない限り検査すらしない

 

そういう意味では、働き者の所長も微熱があったり、頭が痛かったりしたにも関わらず、「大丈夫、大丈夫。絶対にコロナじゃないですよ」と言っていた。しかしベトナム人の「絶対」という言葉ほど怪しいものはない

 

今回もその疑念は的中!彼が最終的に簡易検査キットで検査したのは、39度以上の熱が出てから。さんざん行動を共にしてきたわたしに、「陽性になっちゃいました(笑)」という能天気なメッセージを送ってきた

 

所長だけではない。ハウスメイトのPuuも「体がだるい」と仕事を休んだまさにその日、コロナ陽性であることが判明。彼女の職場でも、同僚の多くがコロナ陽性になっていると聞いていたので驚きはしない

 

さて、こんな状況の中、か弱いアラフィフのわたしはと言うと至って健康。強いて言えば、ちょっと喉が痛い。いや、“痛い”というよりは、ちょっとガラガラする程度

 

それでもやはりけじめをつけておいた方がいいだろうと、Puuに簡易検査キットで鼻の奥をグリグリしてもらった。台紙に染み込む検査液を固唾を飲んで見守るわたしとPuu

 

そして結果はなんと、衝撃の“一本線”。つまり陰性!!

 

この検査結果にPuuは至極不満なようであった。周りを陽性者に囲まれていながら、老体のわたしだけが“無事”でいられるはずがないというのだ。わたしも同感

 

でも、あり得ないわけではない。理由は以下の通り:

①数日前に受けた3回目のワクチン接種のおかげ

②以前すでにコロナにかかったことがある

③現在かかっているが無症状

④これからかかる

 

いずれにせよ、今のベトナムはwithコロナまっしぐら。四方八方にゴホゴホ、ゲホゲホと具合の悪い人たちがいるが、これも慣れれば大したことはない