UNIQLOで柄物の服は買うな!?
ハノイにユニクロが進出して以来、わたしはベトナムでも服を買うようになった
日本のユニクロで買うより少々割高だが、値下げになった時期を狙うと結構お得に手に入る
さて、去年年末にハノイにあるユニクロのお店で INES DE LA FRESSANGE のブラウスをゲット。肌触りがよく、安かったので色違いを2枚買ってしまった
そして戦利品を披露すべく会社に着ていったのだが、皆の反応は微妙。普段は「わあー、新しい服ですか?きれいですね」と目敏くほめてくれる社員ですら完全スルー
そうこうしているうちに総務部の副主任の姿が見えた。彼女はスーパー天然キャラの27歳。いつもの通り大きな声で「おはようございます!」と言いながら事務所に入ってきたが、わたしのブラウスに目が留まった瞬間、固まった
そして一言、「どーしたんですか?その服。田舎の母も同じようなの持ってますよ」
“田舎の母”??彼女の出身はベトナム北部のハイズオン省。そんな地方都市の片田舎に住むおばちゃんと同じだというのか・・?超ショック!!
それから数日後。取引先との大事な打ち合わせに参加するため、もう一枚のINES DE LA FRESSANGEを身にまとったわたし。色はエメラルドグリーンに白い花柄をあしらったもので、こちらのほうが断然アラフィフ女子の大人の雰囲気を引き立ててくれる
そう思いながら自信たっぷりに出社した。そしてわたしの新しいブラウスに早速目を留めたのが、ベトナム人の所長
「おおっ、おしゃれな服ですね!良く似合っていますよ」とほめてくれた。しかし、わたしが気をよくしたのは一瞬だけ、その後、彼はこういった
「こないだのオレンジが、ベトナム北部の田舎のおばちゃんなら、今日のはベトナム南部の田舎のおばちゃんって感じで素敵です」
「・・・」
ユニクロのマネキンは実に美しく着こなしていたのに、わたしが着ると“田舎のおばちゃん”になってしまうのはなぜだろう