突然終わりを迎えた平和なテト休み
本当は昨日、ハノイに戻る予定だったがなかなか“足”を確保できずにいた
今日の午後も「車、見つかった?」と心配して聞くたびに、返って来る答えは「まだ・・」
この調子だと、今日も帰ってこないな・・と思っていたわたし。ところが、わたしがマンションのベランダから洗濯物を取り入れていた午後5時30分ごろ、急に玄関の扉が“ジー、ジー、ガチャ”と不気味な音を立てるではないか
ウチのマンションは、すべてがスマートロック(指紋認証)。何とかこの階までたどり着いたとしても、この扉を開けることができるのは、遠方に住んでいて年に1~2度しか顔を見せない大家か私かPuuのみ
固唾をのんで扉を見つめていると、そこに立っていたのは、リュックを背負って(1週間ほど前、帰省のためここを出た時と同じ)大きな紙袋を両手に下げているPuu。にんまり笑顔で「ただいま~」しかも、ジャジャジャジャーンと効果音付きでの帰還である
「今日は帰ってこないと思ってたのに」と驚くわたしに、「うん。結局、バスで帰って来た」
コロナ禍のこの時期、“ハノイへ戻る人たちでギューギュー詰めの長距離バスに乗るのだけは嫌だ”と言っていたPuuだが、背に腹は代えられなかったようだ。ハイズオン省からここまで60キロの道のり、本当にお疲れさまである
こうして、わたしの静かで平和なテト休暇は間もなく幕を閉じることとなる。一息ついたらPuuはきっと家中の大掃除を始めるであろう。そしてわたしはくつろぐ場を失う